イナシデス、またまた皮肉ばかり、かく語りき
賢い人間は、不自然である。馬鹿な人間は、自然と馬鹿なままなのに。
何も考えていないから、自信満々というのが、最も喜劇的である。
この世には、善も悪もなく、ただ、それぞれのご都合主義だけがある。
大半の人間は、自分が反面教師と思っていた者と、同じ失敗をする。
溺れて藁を掴む者を笑いながら、自分もそうなれば、同じことをしてしまうのが人間。
小市民は、普通というだけで思い上がっている。しかも、大半は普通以下である。
顔が老けている人、時間を止められる人。
反省し過ぎる人、行動力なし。
欲張ったことを反省したところで、無欲になれる訳じゃない。
比較したがり、情緒不安定。比較しない人、客観性なし。
つまらないことで笑う人、つまらない人。面白いのに笑わない人、最もつまらない人。
占いは統計学である。しかし、数えたところで仕方ないもので、完成されている。
急に来る人、迷惑な人。行っても良い?と訊いたら、断られる人。
居留守を使うことのうしろめたさを、招かざる客は分かってくれない。
話の下手な人と長話すれば、あっちこっちに誤解が拡がる。
優し過ぎる人、下心がある人。または、そう思われることを恐れない人。
最悪のことは、簡単には起きない。起きた時には、既に死んでいるから、心配には及ばない。
自殺した人は、むしろ、幸福だった時期が長かったのかもしれない。
老人が綺麗事に走るのは、天国を意識しだした証である。
精神を軽んじれば、精神から、知性を軽んじれば、知性から、肉体を軽んじれば、肉体から、きっと復讐されるだろう。