イナシデス、有名人について、かく語りき
世界中の誰もが、称賛すべきことをして、有名になった人物さえも、とどのつまり、ただの人間に過ぎない。
一芸で、有名になった人物は、人間として、何かが、欠落している者が多い。あるいは、何もかもが、欠落している者が多い。
一芸で有名になった人物は、自分は二芸、三芸、持っている、と勘違いしている者が多い。
金があるというだけの有名人を、あまり、誉め過ぎてはいけない。
有名人が、みんな金持ちとは限らない。
残念ながら、今の世の中、人格者というだけでは、有名になどなれない。
残念ながら、今の世の中、見世物でも始めた方が、きっと、有名になれる。
一体、どんな有名人が活躍しているかで、その時代の特徴が分かる。
有名になるということは、神から与えられたチャンス、ではなく、単に、神の悪戯かも知れない。
有名になるということは、遠い親戚に、集合をかけることと、同じことである。
有名になるということは、その容姿を、論評されるということである。
容姿が良い有名人は、更に、有名になれる。
有名になれば、大衆を騙している気分になる。
有名になれば、大衆から、監視されている気分になる。
有名になれば、人間不信に陥りやすくなる。
有名人・・・本当は、誰も知らないことの方が多い。
有名人・・・会えば、たいがい、ガッカリする。
何かで有名になり、月日が流れ、有名人の心得が分かった頃には、大して、有名ではなくなっている。
本物の有名人は、時代も、国境も超える、突き抜けた魅力を持っている。
良いことで、有名になっても、悪いことで、有名になっても、大衆にとっては、単に、色違いの的に過ぎない。