イナシデス、処世術について、かく語りき
ゴメンナサイで済むことに、理屈を付けてはいけない。
誠実な者には、誠実に。不誠実な者には、やや誠実に。
自尊心は、他人に見せびらかした時点で、虚栄心である。
社交とは、陳腐な会話を恥ずかしげもなく、誰とでもするということである。
会話は相手次第。相手が悪ければ、なるべく黙っているのが望ましい。
金使いも大事だが、言葉使いはもっと大事。
誰かを尊敬する必要はない。自分が思い上がっていなければ。
人に優しくしなくてもいいから、誰も恨まないこと。
嫌いな人に良くしてやる。これは復讐でしかない。
相談に乗るのが好きな人。他人の秘密を探っている人。
鈍感な人、嫌われる。何でも気付く人、やっぱり嫌われる。
信用しなければ、みんな去る。信用し過ぎれば、悪人まで集まって来る。
交際範囲は広い方が良い。各種反面教師が揃うから。
敵が多いと邪魔される。味方が多いと、やっぱり邪魔される。
少しズルい人は、味方にしてもいい。しかし、かなりズルい人は、敵にした方がいい。
人に何かをあげる時、もらう時、みんなちょっとだけ嘘をつく。
善意なら受け取れ、いや、大した意図がないと思えば、受け取れ。
断れない者は、自分が駄目になる。断り続ける者は、人間関係が駄目になる。
見栄を張るよりも、馬鹿にされた方がいい状況、少なからず。
気分良く会って、気分良く話して、気分良く別れることの難しさ。