イナシデス、嫉妬について、かく語りき
本妻に嫉妬する愛人は、図々しい。愛人に嫉妬する本妻は、夫を信用していないか、自分に自信がない。
女の嫉妬は、恋愛から、男の嫉妬は、仕事から、生まれることが多い。
嫉妬を全くしない人間は、よほどの好人物か、よほど、思い上がった人物である。
友人を嫉妬してしまうのは、誉められた感情ではないが、特に、珍しい話ではない。
危険を恐れない者の成果を、危険を恐れているだけの者が、嫉妬してはいけない。
嫉妬的感情は、自分を磨くためにあり、他人を、陥れるためにあるのではない。
誰かを攻撃する理由の中に、嫉妬の感情が、大きく占めている時は、その攻撃を、中止しなければならない。
三流以下の人物が、超一流の人物を嫉妬することの、滑稽さ!
超一流の人間と、どうしようもない人間は、誰からも、嫉妬をされることがない。
誰かの嫉妬を、煽るようなことをすれば、その火の粉は、必ず、煽った者にも飛んで来る。
嫉妬深い者が、人を裁くことは、危険なことである。
正義や怒りの中にも、嫉妬という成分。
嫉妬深い人間に、権力を与えるということは、自殺行為というより、心中行為である。
嫉妬深い者は、たいがい、自分を高く見積もっている。
嫉妬深い者ほど、それを必死に隠そうとする。しかし、その者が、嫉妬することは恥ずかしいと、認識しているだけ、マシである。
中途半端な成功者ほど、嫉妬深い者が多い。
身の程を知れば、自然と、嫉妬の感情も、抑え込めるようになる。
嫉妬深い人間は、自己を肯定したいのに、自己を否定している、矛盾した人間に過ぎない。
自由に生きる者が、嫉妬されるのは、仕方ない。しかし、自由に生きているように見えるだけの者が、嫉妬されるのは、同情に値する。
人に裏切られるばかりが、人間不信の原因ではない。人に嫉妬され続けて、苦悩した人間も、やはり、人間不信に陥る。