ギリシャの哲学者ソーザ・イナシデス名言集

ソーザ・イナシデス(1679生~1731没) 日本で全く無名というだけではなく、祖国ギリシャでも忘れさられた存在。簡潔・明快な短文の名手で、大量の日記と書簡に、多くのアフォリズムを残した。

イナシデス、戦争について、かく語りき


 神が退屈だから、人間に戦争をさせるのではない。人間の方が、神を呼び出したいから、戦争をするのである。


 戦争とは、この世で最も、派手で醜い、祭りのことである。


 理論上、戦争を肯定するより、否定する方が、簡単だが・・・世の中、理屈じゃないから、どうしようもない。


 全ての戦争の大義は、否定することが可能だが、戦争が起きる原因は、大義というより、利益や感情によるものだから、戦争の大義にケチを付けたところで、その戦争を止めることは出来ない。


 正義の戦争とは、自国の戦争のことである。内容など、気にする必要はなく、それが決まりなのである。


 戦争をして、外国を支配しようとする国は、野蛮だが、支配される国の側も、野蛮だからこそ、国が弱く、戦争に負けてしまうのである。


 戦争に負けたことを根に持つ国は、勝った国の悪口を言うよりも、取り敢えず、自国の弱さでも、嘆いていたらいい。


 戦争が終われば(体制が変われば)、ウソツキが増える。


 戦争の勝利により、外国を統治することは、バカげている。ただの負担に過ぎないから。直接、政治的運営をしない、軍事拠点にすることすら、よく考えなければいけない。


 戦争に勝利し、相手国に押し付けるべきは、外交のルール、特に貿易のルールであるべきで、相手国の国内的ルールであってはならない。


 戦争で景気を良くしたかったら、自国が戦争をするのではなく、外国に戦争をさせる方が(当事国にモノを売る方が)、景気対策費(軍事費)がかからない。


 中立を決め込むことは、戦争を回避する手段というより、隣国たちの草刈り場になる、序章である。


 全方位外交とは、友好国をゼロにする外交と、同じことである。


 軍事力のない国家は、どれだけ、貿易で儲けても、最後は、強国たちに、その利益を奪われるに違いない。


 負けると分かっている戦争は、なるべく早く負けた方が良い。しかし、負けると分かっている戦争でも、いきなり、降服してしまうようではいけない。


 戦争で勝ち取るべきもの、それは、一過性の利益ではなく、将来の名誉(子孫にとっての誇り)である。


 戦争は、勝っているうちは、やめられない。しかし、どんな強国も、勝ち続けることは出来ない。だから、本当は、勝っている時にこそ、やめなければいけない。


 この世に、人間が、数人しかいなくなれば、戦争もなくなり、起きるのは、ケンカだけになる。


 人類は、世界各地で、あと、百万回ほど、戦争をすればいい。そうすれば、さすがに学習するから(飽きて、卒業出来るから)。


 人間は、立派な自宅を持っていても、どこかに別荘を欲しがる生き物だから、領土拡張のために、戦争をするのかも知れない。