イナシデス、嘘について、かく語りき
バレない嘘を、つき続けることが出来る人間は、天才である。
バレる嘘を、つき続けることが出来る人間は、体力も、精神力もある。
バレない嘘をついた時こそ、良心と闘うべきである。
どんな種類の嘘をつく傾向があるかで、その人間の性格が分かる。
嘘は、別の言い方をすると、知恵である。
嘘は、人間関係の潤滑油であり、無ければ、歯車(社会)は動かない。
嘘を、この世から無くそうとするのは、簡単である。取り敢えず、人類を絶滅させればいい。
父親らしく、母親らしく、生きるということは、子供に、嘘を、つき続けるということである。
理想主義者とは、自覚のない嘘つきのことである。
真実を、多数決で、嘘にしてしまうのが、人間という生き物である。
嘘を見破るのが得意な者は、たいがい、相当の嘘つきである。
長い話をすれば、誰でも、多少、嘘をつくことになる。
正直者は、喋らない。しかし、心の中では・・・?
私が知っている、比較的正直者たちは、たいがい、ただの馬鹿だった。
嘘が悪行とは限らないし、正直が善行とも限らない。
日記なんてものは、日付以外、全部、嘘かも知れない。
その本が、面白ければ面白いほど、その内容は、嘘が多くなる。
あらゆる名言は、正直者より、嘘つきが考えたものである。
騙された人間は、被害者であると同時に、その嘘を完成させた、協力者である。
嘘の責任は、バレようが、バレまいが、必ず、取ることになっている。嘘をついた人間が、気付いていないだけで、自然と、時間をかけて、取らされている。