ギリシャの哲学者ソーザ・イナシデス名言集

ソーザ・イナシデス(1679生~1731没) 日本で全く無名というだけではなく、祖国ギリシャでも忘れさられた存在。簡潔・明快な短文の名手で、大量の日記と書簡に、多くのアフォリズムを残した。

2018-01-01から1年間の記事一覧

イナシデス、ケンカについて、かく語りき

「若い頃は、ケンカが強かった」と自慢したがる老人は、別に、嘘をついている訳ではない。実際、強かったのである。少なくとも、今よりは。 大半のケンカの原因は、まず、そのケンカの大きさと、釣り合わないのが普通である。 まともな人間同士のケンカなら…

イナシデス、罪と罰について、かく語りき

人間は、例外なく、罪深い。だから、例外なく、死という罰がある。 罪とは何か?何のための罰か?神さえ、定義することを、忘れているように思える。 人間は、一応、罪と罰の均衡について考えているが、神の方は、さほど、気にしていないように思える。 「こ…

イナシデス、尊敬について、かく語りき

誰かが誰かに、「尊敬しています」と言う時は、たいがい、社交辞令である。 尊敬出来る恋人像など、考える必要はない。好きになってしまえば、それが答えだから。 誰かを尊敬するということは、何らかの理由によって、評価方法が寛大になっている、というこ…

イナシデス、美食(グルメ)について、かく語りき

何もかけないで、食べた方が美味いものに、美食家は、取り敢えず、理屈を振りかけてしまう。 美食家の味のたとえは、たいがい、仲間内で、使い回していたものである。 ある美食家は言う。「この果実は、太陽の味がする」と。それは、焦げ臭いという意味だろ…

イナシデス、生きがいについて、かく語りき

人が死にたくないと思うのは、生きがいがあるからではない。死が恐ろしいからである。 生きがいとは、人生に絶望(自殺)したくない人間の、ゴマカシである。 生きがいとは、生活に退屈したくない人間の、コジツケである。 生きがいについて考えるのも、死に…

イナシデス、嘘について、かく語りき

バレない嘘を、つき続けることが出来る人間は、天才である。 バレる嘘を、つき続けることが出来る人間は、体力も、精神力もある。 バレない嘘をついた時こそ、良心と闘うべきである。 どんな種類の嘘をつく傾向があるかで、その人間の性格が分かる。 嘘は、…

イナシデス、病気について、かく語りき

病気だと気付かなければ、それは健康と一緒である。少なくとも、今は・・・。 人は病気が長引くと、死にたくなる。しかし、実際のところ、思うばかりで、実行には移さない。 病気の時は、健康しか求めていなかった者たちが、健康になると、あれもこれも、求…

イナシデス、不満について、かく語りき

心に、不満ばかり、溜まっていく者は、たいがい、他者への感謝が足りない者である。 心に、不満ばかり、溜まっていく者は、たいがい、孤独な状況に陥っている者である。 心に、不満ばかり、溜まっていく者は、たいがい、知性の欠落している者である。 不満が…

イナシデス、有名人について、かく語りき

世界中の誰もが、称賛すべきことをして、有名になった人物さえも、とどのつまり、ただの人間に過ぎない。 一芸で、有名になった人物は、人間として、何かが、欠落している者が多い。あるいは、何もかもが、欠落している者が多い。 一芸で有名になった人物は…

イナシデス、仕事について、かく語りき

貴方に、仕事があるということは、世の中の誰かが、貴方を、必要としている、ということである。 貴方に、仕事がないということは、世の中の誰かが、貴方を、必要としているにも関わらず、探し出せていない、ということである。 仕事は、人生そのものではな…

イナシデス、戦争について、かく語りき

神が退屈だから、人間に戦争をさせるのではない。人間の方が、神を呼び出したいから、戦争をするのである。 戦争とは、この世で最も、派手で醜い、祭りのことである。 理論上、戦争を肯定するより、否定する方が、簡単だが・・・世の中、理屈じゃないから、…

イナシデス、痛みについて、かく語りき

心の痛みは、自分で何とか出来るが、体の痛みは、自分では、どうにも出来ない。 心の痛みも、体の痛みも、死ねば、きっと、解決するだろう。 永遠の痛みなんてない、人生には、死があるから。 もし、死に痛みがともなうならば、人は、もっと、懸命に生きるだ…

イナシデス、優しさについて、かく語りき

優しさとは、手伝うことでも、励ますことでも、与えることでもなく、相手を理解しようとする心である。 優しさについて、きちんと、考えたことのない人ほど、世間的には、優しい人で通っている。 他者と、失礼がないように交際しようと、心掛けている者は、…

イナシデス、外見・容姿について、かく語りき

絶対的な美など、存在しないし、相対的な美など、各個人の好みの前では、無力である。 もし、あなたが、世にも珍しい、驚くべき、酷い顔面をしていたとしても、自分自身が気に入っているのなら、他人の嘲笑など、気にする必要はない。 もし、あなたが、世に…