ギリシャの哲学者ソーザ・イナシデス名言集

ソーザ・イナシデス(1679生~1731没) 日本で全く無名というだけではなく、祖国ギリシャでも忘れさられた存在。簡潔・明快な短文の名手で、大量の日記と書簡に、多くのアフォリズムを残した。

2016-01-01から1年間の記事一覧

イナシデス、文化と文明について、かく語りき

文明は世界中に伝わるもの。文化は、その伝わった文明を、どう仕上げるか? 文明は、発見する力。文化は、完成させる力。 寒いから服を着るのが、文明。恥ずかしいから服を着るのが、文化。 文明の原因は、明瞭である。文化の原因は、曖昧である。 文化の中…

イナシデス、隣人について、かく語りき

あの人、もっと気にするべきことがあるのに、占いばかり気にしている。 知識のある人、無駄口多い。知識のない人、いつも同じ話。 人を褒めたがる人、裏のある人。人を貶したがる人、裏を見せているようで、まだ裏がある人。 たいがいの人間は、善でも悪でも…

イナシデス、結婚について、かく語りき

宝くじを勧めてくる者、ついでに結婚も勧めてくる。 理想の結婚にこだわれば、一生独身。 理想の結婚にこだわれば、一生、夫婦喧嘩。 何ひとつ諦めないでする結婚は、必ず失敗する。 結婚は、何かを諦める言い訳に最適である。 結婚は縛る側に有益。縛られる…

イナシデス、歴史について、かく語りき

歴史は作り上げるものではない。自然と体験しているものである。 歴史を知っても、未来は変わらない。これまでの流れ通りの、道を行くだけである。 歴史のもしもは、最初は楽しい。最後は虚しい。 世界中の神話や歴史書を読めば、人間がいかに嘘つきか分かる…

イナシデス、宗教について、かく語りき

神を信じるということは、自分は強運だと信じているだけである。 運を神と思える者は、宗教に走る。神を運と思える者は、占いに走る。神も運も不条理としか思えない者は、虚無に陥る。 信仰と運の良し悪し、関係なし。 常に迷信を馬鹿にしながら、急に迷信が…

イナシデス、幸福について、かく語りき

幸福は、色々捨ててから、やって来る。不幸は、色々と持ち過ぎるから、やって来る。 幸福は、日常の中にあるものであって、空想の中にあるものではない。 幸福は、掴んだ瞬間、幸福じゃないような気がしてくる。 自分だけの幸福は、うしろめたいばっかりで、…

イナシデス、美学について、かく語りき

美学とは、他人には分からない、自分の価値観のことである。 自分の美学がある者、他人の批判も嘲笑も恐れたりしない。 自分の美学がない者、他人の言いなり、世間に合わせて生きるだけ。 嘘をつき、嫌われて、反省するようでは、真の嘘つきではない。 ケチ…

イナシデス、またまた皮肉ばかり、かく語りき

賢い人間は、不自然である。馬鹿な人間は、自然と馬鹿なままなのに。 何も考えていないから、自信満々というのが、最も喜劇的である。 この世には、善も悪もなく、ただ、それぞれのご都合主義だけがある。 大半の人間は、自分が反面教師と思っていた者と、同…

イナシデス、また皮肉ばかり、かく語りき

いつ会っても、機嫌の良い人。どこか病気。 自尊心が高い人。怒りっぽい。 駄目な人ほど、自尊心に囚われる傾向が強い。 道徳的に見える人。不幸そう。 誰も傷付けずに生きている人。つまらない人。 自由を満喫している人。嫌われ者。 格好付けている人。ど…

イナシデス、皮肉ばかり、かく語りき

早寝早起きなんて、良くも悪くもない。ただ、昼寝する確率が上がるだけである。 同じことなのに、犬猫を家族扱いすると、良い人。家族を犬猫扱いすると、悪い人。 人間らしく生きるということは、どういうことか?四つん這いになって、ワンワン、ニャンニャ…

イナシデス、哲学について、かく語りき

人間は、不思議を感じることは出来ても、不思議を解明することは、ほぼ出来ない。 知的な人、あらゆる言い回しの達人。 浅はかな知性の持ち主、自分の意見がないのに、話は長い。 難しく考えないという哲学。 勉強したことを生かしたかったら、更なる勉強を…

イナシデス、政治について、かく語りき

英雄とは、大衆に背中を押されて、転ばないで済んだ者のことである。 理想を持った指導者と、無垢な大衆、何より酷い組み合わせ。 人を操ることに、うしろめたさより、快楽を感じる者、要警戒。 危険人物は世論操作が巧い。安全な人物は、世論ばかり気にして…

イナシデス、金について、かく語りき

金があっても仕方ない。金がないのは、どうしようもない。 金を欲しがるのは恥ではない。不必要な金を欲しがることが恥である。 ゴールは金ではない。しかし、スタートするのに金がいる。 運で金が入ることはあるが、金で運は買えない。 健康は金で買えない…

イナシデス、交際について、かく語りき

利益だけの関係も良いだろう。しかし、双方に、多少なりとも敬意がなければ、心が病むだろう。 成功しても、失敗しても、忘れてはいけない世間体対策。 人の評価を気にする人は、人の評価を気にしない人の倍、精神力がいる。 世間体ばかり気にしている者は、…

イナシデス、心理について、かく語りき

他人の評価を受けている時こそ、自分を見失っている。 みんな自分が不自由になることを恐れながら、他人が自由になることを恐れている。 出来ないと思えば、何も出来ない。出来ると思えば、たまには出来る。 人を最も苦しめるのは、現状ではなく、記憶である…

イナシデス、女について、かく語りき

女らしさとは、男にはない羞恥心があるということである。 女は生まれながらに、慣習と結婚させられる。しかも、容易に離婚出来ない。 女の相談、ただの無駄話。その上、話す相手を間違っている。 女同士の恋愛話、盛り上がっているようで、内心はウンザリ。…

イナシデス、恋愛について、かく語りき

恋は一過性のもの。愛も一過性のもの。 愛と恋は、長距離走と短距離走以上に、違う競技である。 男の愛の半分は、責任で出来ている。女の愛の半分は、狂気で出来ている。 自分の色恋を得意げに語る女、終身刑。自分の色恋を得意げに語る男、死刑。 恋愛論を…

イナシデス、処世術について、かく語りき

ゴメンナサイで済むことに、理屈を付けてはいけない。 誠実な者には、誠実に。不誠実な者には、やや誠実に。 自尊心は、他人に見せびらかした時点で、虚栄心である。 社交とは、陳腐な会話を恥ずかしげもなく、誰とでもするということである。 会話は相手次…

イナシデス、知性について、かく語りき

小賢しいのは良くない。しかし、小賢しいのは、知性の登竜門である。 疑うことが知性なのではない。信じ切れないことが知性である。 主観の中に客観成分。客観の中に主観成分。 最悪の状況は、思索するのに最適な状況である。 先のことばかり考えている人、…

イナシデス、神について、かく語りき

神は敵でもないし、味方でもない。つくづく、神である。 不運や不安について考えるということは、神について考えることと同じである。 神も自然も、金で説得出来ないし、暴力にも屈しないという意味で、人間より危険である。 人間の幸不幸は、神の躾なのかも…